失敗しないために、全員が知っておくべき事
お庭や外構の問題を解決したい人が、価格の次に最も気にかけている事。
それは、「手抜き工事等でトラブルが起きないなかどうか?」という事です。
ここでは手抜きをされないために、知って起きたい事をお伝えします。
これを知って頂ければ、実際に工事が行われた後、
手抜き工事なく、スッキリと笑顔で完工を迎えることができます。
あなたも、「実際に工事をしに来る人って誰なんやろ?」と思った事はないでしょうか?もし、そう思われていたら、どんな人が来るかわからない状態で工事の依頼をするのは要注意です。
何故なら、誰が工事をしに来るのかわからないまま、工事をしてしまうと、完成後に「言っていたものと違うものができた」となったり、「勝手に違う事をされていた」となる可能性があるからです。
一体なぜこのような事が起こるのでしょうか?
それの、大きな要因になっているのが、施工体制です。
多くの場合、あなたのお話を聞いてプランを作成する業者(元請け)と、そのプランに沿って実際に施工する業者(下請け・協力業者)は別々の会社です。そして、さらに下請けの下請けである、孫請けという業者も存在します。
この関係上、施工業者は、あなたからではなく、元請け業者から仕事の依頼をもらいます。
つまり、施工業者の「お客様」は、あなたではなく「元請け業者」なのです。
実際に施工をする業者は、あなたとお話をしたことがないし、あなたがどんな思いで、どうして欲しいのかも知りません。
そして、下請け業者は、元請け業者から仕事をもらうために、他の下請け業者との熾烈な価格争いに巻き込まれています。元請けにとっては、安くで工事をしてくれる方がコストダウンにつながるので、利益が増え万々歳です。
反面、下請け業者は、価格で他の業者との戦いに勝たなければなりません。さらに、安い価格で受注すると、数をこなさなければ、食べていくことですら大変な状態になります。
こうして、数をこなすことを目的とする訳です。
そして、数をこなす事を目的とするあまり、「早く!早く!急げ!急げ!」とスピード重視になり、丁寧さにかけるようになります。
さらに、あなたの工事を請け負うのはほとんど1回きりなので、「これぐらい、まーいいか。」と、見えない所で手抜き工事が発生する場合があります。ここで、施工する業者は責任の意識が薄くなるのです。
もっと問題なのは、あなた自身で施工する業者を選ぶことができないという事です。
先ほどもお伝えしましたが、施工業者のお客様は、あなたではなく「元請け業者」です。実際にあなたのお話を伺う事はまずありません。
では、あなたが施工業者を選べない状態で、どうすれば手抜きされずに済むのでしょうか?
ここだけ重視すれば、大丈夫だろうというポイントが2つあります
それは、
1つ目は、実際に工事をしに来る職人さんの顔が見えるかどうか?
2つ目は、あなた自身で職人さんを選ぶことができるかどうか?
という事です。
1つ目については、実際に施工する人が誰で、どんな思いを持った職人なのか?を伝えている業者は安心できます。というのは、顔を見せてその思いを公開すると、言っている事と、行動を一致させないといけないという責任感が生まれてくるからです。
2つ目の、あなた自身で実際に施工する業者を選ぶ事ができるかどうかという事も非常に重要なポイントとなります。なぜなら、あなたの意見を実際に形にするのは、プランナーではなく、施工する職人だからです。
施工する職人がいい加減だと、どれだけプランが良くてもそれを実現する事はできません。元請け業者の利益が上がるように、元請け決めたいい加減な業者よりも、あなた自身が業者を決める事が出来れば、あなたの声が直接届き、あなたの希望・要望を実現する事も、よりスムーズに簡単に実現できることでしょう。
あなたが、お庭のお困り事やお悩みを解決するに当たって業者選びと言うのは非常に重要なポイントとなってきます。ここでは、あなたが求めている事とマッチする業者の選び方をご紹介します。
業者の選び方と言うと、「○○している会社は良い業者だ」とか「○○な会社はあまりよくないので注意しましょう」というような事をお伝えしている所が多いのですが、ここでは、そうではなく、3つのカテゴリーに分けて、もっと簡単にスグに分かりやすく、「ここは自分に合っている」とか「ここの業者は求めている事と違うな」ということを判断する基準を提供したいと思います。
ではいったいどんな基準があるのかと言うと、大きく分けて3つの基準があります。
1つ目は、激安をウリにする業者
2つ目は、凝ったデザインを売りにする会社
3つ目は、お客様に寄り添った事を提案する業者
このように大きく分けると3つのカテゴリーに分かれます。それぞれのメリットデメリットは次の通りです。
1 激安がウリの会社
メリット: 金額がとにかく安い。
デメリット: 安い分、数をこなさないといけない。そのため、営業マンが抱える顧客の数が多くなり、1人1人の対応が遅れる事が多い。施工業者を外注化していて、とにかく早く作る事に集中するので、品質が劣る事がある。
2 凝ったデザインをウリにする会社
メリット: 雑誌に出てくるような、「すごーい」と人から称賛されるお庭のデザインを描いてくれる。お金に余力があり、デザイン重視の人にはお勧め。
デメリット: デザインを良くすればするほど、材料や手間がかかるので金額が高くなる。デザイナーがしたい事をする傾向にあるので、あなたの要望が反映されなかったり、「これは別に…」と言うような物が含まれている事がある。
3 お客様に寄り添った提案をウリにする業者。
メリット: まず、あなたの要望や希望を聞き、あなたの予算や要望に合わせ、あなた好みに作ってくれる。予算内で収める方法を提案してくれる。継続的に末永いお付き合いができる。
デメリット :数をこなせないので、激安業者よりもやや金額が高くなる。デザイン力はそれほどない。
もっと簡単に言うと、とにかく安くしたい人は、1の激安業者を、
デザイン重視の人は、凝ったデザインをウリにする会社を
自分の要望や好みに合わせて造ってほしいという人は、3のお客様に寄り添った提案をウリにする業者を選べば何度も業者に連絡する必要もなく、自分の希望に沿った提案が上がってきやすいかと思います。
あなたが、これから見積もりをとろうとした場合に、重要な事は何なのかという事を考えていきたいと思います。お見積りを取ろうとした場合、一番の目的は何なのか?という事を考えてみましょう。
お見積りをとる一番の目的は、「いくらぐらいかかるのか分からないから、金額を知ろう」という事ではありません。これは実は2番目に考えることです。
一番重要な事は何なんなのかと言うと、あなたの悩み、困っている事をしっかりとヒアリングしてもらう事」なんです。つまり、自分の要望が詰まってないと、どれだけ安くても何の解決にもなっていませんよねという事です。
例えば、見積もりに来てもらって、一通り見てもらって、数日後プランを提示してもらった。それで金額が安く上がってきたとしましょう。でも、そこに自分の要望をヒアリングしてもらえてなければ、業者が「そうした方がいい」という、業者本位のプランになります。
ですから、まず一番重要な事と言うのは、当たり前かもしれませんが、「あなたの悩み、困っている事をしっかりとヒアリングしてもらう事」です。
では、しっかりヒアリングしてもらうにはどうしたら良いのでしょうか?
それにはポイントがあります。
そのポイントとは、「打ち合わせの回数を重ねる」という事です。
これはどういう事かと言うと、お見積りをもらった後、要望が反映されていない最大の理由は、回数を重ねていないという事です。1回目のお見積りと言うのは、料理で言う所の何を作るかという段階です。まずは、何を作るかを決めてから、次にどんな材料を使うか?その次に、簡易につくるのか?手間暇をかけるのか?というような事を決めていきますよね。
このようにお見積りも、回数を重ねることで、何が必要で、どこを削れるかなど、予算と要望が合ってきます。もちろん、そこには当然妥協しなければならないことも出てきます。それも回数を重ねる事によってよりあなたの要望に近い見積もりが出来上がっていきます。
どこの会社にも「施行例」と言うものが掲載されていますが、施行例よりも重要なものが「お客様の声」です。
どういう事かと言うと、施行例というのは、「どんな風になるか?」というビフォーアフターを確認するものですね。ビフォーアフターを見る事で、その業者がどんな風にしてくれるのかがわかります。
しかし、「施工事例の掲載数が多かったので、そこに依頼したら、トラブルが発生してしまった。」などというお話も耳にします。
というのは、施工事例というのはあくまで「どんな風になるのか?」を確認するものであってトラブルなく施工できたかどうかはまた別の話になるからです。
そこで重要になってくるのが「お客様の声」です。「お客様の声」と言うのは、実際に工事してもらったお客様の「感想」ですね。
なので、「○○が○○で本当によかった」といったようにその業者について、具体的に何が良いのかを、実際に工事を経験された方が書いているわけです。
ですが、最近では、お客様の声を偽造して掲載したり、もらってもいない声を掲載するなどで問題になっていますね。
お客様の声を見て依頼したのにトラブルになってしまったというような事にならないために、お客様の声を見るにあたって重要なポイントを3つお伝えします。
1つ目、直筆で、長文で書かれているかどうか?
直筆で長文で書かれているお客様の声は信頼できます。
というのは、長文で書かれている場合、信頼して、満足していないとなかなか書いてもらえないからです。
例えば、あなたが業者から、お客様の声を書いてほしいと言われた場合、正直「面倒やな…」と思わないでしょうか?
面倒やし、何書いていいかわからんから適当に書いとけとなり結果「○○をしてくれたのがよかった」というような短文になるわけです。また、嫌いなのに「ここは良いよ」というような感想を書くことができるでしょうか?
なので、お客様の声を見る時は、まず直筆で長文で書かれているかどうか?という事が重要な要素となります。
2つ目、お客様のお名前や顔と一緒に掲載されているか?
2つ目に関しては、実際のお名前とお顔を確認することで、実際にどの人が何の工事をしてその感想になったのかがわかります。お名前とお顔を出すという事は、とても勇気のいることですね。弊社の場合も多くの方が「顔を出すのちょっと恥ずかしい…(>_<)」とか「ニックネームならOK」という方がほとんどです。
それでも、お顔とお名前を出しても良いよとおっしゃって頂けるかたがおられます。このようなお客様は、業者を信頼して「あなたの為なら、喜んで協力するよ!(^o^)」と言う方です。なので、お顔とお名前が掲載されているのは、その業者に協力的な人が多いということの証でもあります。
3つ目、それでもいまいち信用できない場合は、現在施工中のブログを確認する
インターネットを使ったお仕事をされておられる方で多いのが、「施行例やお客様の声を掲載してはいるけど、偽造の問題があったりするのでいまいち信用できない」という方もおられます。
実際に僕達のお客様でおられたのですが、その場合「今どんな工事を行っているのかが、ブログなどで掲載されているかを見る事で、信頼できるかどうかが分かる」と仰っておられました。
つまり、本当に稼働しているかどうか?というのを公開しているところは、お客様の声も信頼できるという事です。ましてや、完工後に公開していた現場のお客様からの声があればなお信頼できますよね。
以上のように3つのポイントを見る事で、そのお客様の声は本当に信頼できるかどうかが分かります。
続いてはアフターフォローについてです。
おおくの場合どの業者もアフターフォローを謳っています。しかし、問題点もあります。それは何かというと、「忙しくて見に来てくれない」という事です。
1年後ぐらいに、見積もりを依頼しても、「忙しいので…」と言われて、なかなか見に来てくれないというお声をよく聞きます。理由はいろいろあるでしょうが、本当に忙しいか、業者の経済的事情からでしょう。
もしあなたがアフターフォローがしっかりしているからという理由で業者を選ばれる場合に気を付けるポイントは次の通りです。
それは、「仕組みとしてアフターフォローに取り組んでいるかどうか?」です
アフターフォローがあるとはいえ、実際に来てもらえなければ意味がないですよね。その証明となるのが、アフターフォローが仕組みとしてあるかどうかです。例えば、「年に数回の点検」や「ご様子伺い」、「気軽に相談できるように、ニュースレターを発行している」などという事です。
もし何かあった時に、気軽に相談できる関係が築けるような仕組みを持っているかどうか?という事が肝心なポイントとなってきます。
それでも見に来てくれないというような事でしたら、お付き合いを辞めるというのも一つの手でしょう。誰とお付き合いするかはあなたが決ることができます。
末永くお付き合いするには、気軽に相談できて、ちゃんと見に来てくれる仕組みを持っている所は信頼がおけるでしょう。
外構工事やお庭の工事の場合、どの部分で手抜きが行われるのか?それは、お客様のめではなかなか確認できない所で手抜きが発生します。
どういう事かというと、例えば、ブロック塀を立てるときに鉄筋がちゃんと配られているかどうか?下地がちゃんとつくられているかどうか?
水盛り遣り方(配置を決める作業)や、下準備がきちんとされているかという事はお客様からは確認することが難しいわけです。お客様から見えない所なので、「これぐらいまーええやろ」と手抜き工事が行われるわけです。
そこで、重要なのが、『見えない部分もちゃんと公開しているか』という事です。そのポイントは2つあります
1つ目は、ホームページ等で施工中の写真が載っているかという事です。
施工中の写真を載せるという事は、中身まで見せる自身があるので公開しているわけです。もし、手抜き作業を行っているのであれば、バレたくないので公開することはないでしょう。
2つ目は、完工後、施工中の写真を見せてくれるかどうか?です。
ホームページや、広告には掲載されていても、実際に自分の家の場合はどのようになっているのか分からなかったら不安ですよね。この2つ目のポイントも、1つ目と同じで、あなたに施工中の写真を公開するという事はその工事に自信があるからです。
ようするに、どんな工事を行っているのか、見えない所まで写真を公開しているという事は、自信の表れであるという事です。
最後のポイントです。これは、一見抽象的ことなのですが、とても重要なことです。
そもそも理念とは一体なんなのか?
理念というは、その業者は何のために仕事をしているのか?を表したものです。また、理念を掲げる以上はそのように行動しないといけないという使命感がでてきます。
反面、理念が欠如していると、そこで働く社員は何のために働いるのかわからなくなったり、職人やスタッフとの価値観がバラバラなので、一貫性がなく、コミュニケーションがとりづらくなってきます。
つまり、何を基準にして作業に取り組めばよいのかと言うものがないので、時にずさんな工事になり、手抜き工事の原因にもなってきます。
また、安いからとうだけで、理念を無視して業者に工事を任せるのはやはり安心できません。
お互いに信頼ができ、対等な立場で末永くお付き合いするにはやはり、理念に沿った経営をしている業者を選ばれることをお勧めします。