笹と戦い続けて早10年。なんとか庭を開拓しようと、鎌やスコップを使い挑んでみるも、すぐにまた生えてくる。そんな様なご経験がないですか?
笹は雑草と違ってなかなか抜けないし、とはいえこのまま放っておいたらお隣に迷惑が掛かるんじゃないかと気になって仕方がなくなりますよね。
この庭の笹、なんとか根絶させたい!
ここでは、私達、奈良県の造園業者、西原造園が実際に行った施工事例を元に、庭の笹対策で有効な方法についてお伝えします。
笹を根絶するための効果的な方法【事例動画】
まずはこちらの動画をご覧ください。
笹を駆除してお庭の管理が簡単になった事例
今回ご紹介するのは奈良県香芝市にお住まいの、庭の笹でお困りだったT様です。
T様は、親御さんから受け継がれたお家に住まわれることになったのですが、親御さんの体調が思わしくなく、お庭の手入れが行き届かない状態だったそうです。
とはいえ、このまま放置するわけにもいかないという事で、私達にお問合せ頂きました。
そんな、笹だらけのお庭がどのように変身したかというと…
ビフォー
アフター
ビフォー
アフター
手入れが大変な笹のお悩みと問題点
笹が生い茂り庭管理をすることが困難な状態になっていた
ご夫婦共働きでお休みの日も少なく、お庭の管理をする時間がなかった
植木が電線にかかりそうで危険な状態だった
お隣さんに雑草が飛び出していたのでご迷惑をかけていると危惧されていた
植木が大きくなりすぎたので、管理しやすく小さくしてほしい
こんにちは。奈良県で「管理を楽にして自分時間を奪われないお庭に変貌させる」西原造園の宮原圧志です。今回は、お庭の笹で悩まれておられたT様のお話です。
ご相談頂く前に、T様は植木屋さんに草刈と植木の剪定を頼まれていたのですが、植木屋さんが高齢で「もう年やから、高い木を切るも怖いし、草刈も体力的に難しくて…」という事と、茂みの中にスズメバチが巣を作っていたようで、奥様がスズメバチに刺されてしまい病院に行かれたり、非常に大変な思いをされたそうです。
そこで、もう限界…何とかならいものかという事で、色々な業者さんを探された中、施工事例をご覧いただいたり、無料相談でも自分の話を最後まで聞いてくれそうだなと感じられたそうで、西原造園にご相談頂きました。
現地調査に行って、T様のお家を調査してみると、笹が生い茂っていて、これを素人の方が手入れするのは非常に困難だろうなと感じました。
笹は地下茎で伸びていくため、表面を切っても根絶することはできません。生命力もつよいため、普通の防草シートだと、すぐに突き破ってきてしまいます。
なので、お庭の笹対策を中心に、解決策をご提案させて頂きました。
笹(篠竹)は細い竹なの?
では、これからどうやって庭の笹の駆除をしたのか?その方法をお伝えしていこうと思いますが、その前に「笹って細い竹なんじゃないの?」という疑問など持っていませんか?
庭に生える細い竹のようなものは多くの場合笹です。ちなみに、笹は篠竹とも書きます。
笹と竹はどちらもイネ科のタケ亜科の多年生植物ですが、ちょっと違うんです。
竹はすごく高くなって、中が空っぽで、硬い茎を持っています。一方、笹はそんなに高くならず、茎が中までぎっしり詰まっていて、竹よりも柔らかいんです。
タケは成長するとタケノコの皮が剥がれいくのですが、笹は成長しても皮が残るのが特徴です。
また、笹は寒冷地にも強く、枝の数が多いことも特徴です。
見た目は似ているけれど、成長の仕方や構造が違ってことですね!
笹(篠竹)が成長する理由は地下茎にあった!
では前置きはよいとして、庭の笹対策をするうえでまず知っておきたいのが、笹はどのようにして成長するのか?という事です。
なぜ成長過程を知る必要があるのかというと、笹の成長過程が分かれば、成長を阻害する対策も考えられるからです。
笹は日照を好む傾向にあります。つまり日当たりの良いところで育ちやすいという事です。とはいえ、北側の影になるろころにも生えてきますよね。これは、日陰で暗い環境でも成長する特性を持ちうるからです。
どんな特性かというと、笹には地下茎(ちかけい)といって、地下で茎を伸ばし、地下の茎から芽を出し生えてくるという性質があります。
つまり、ぱっと見表面的には1本に見えても、地下にある茎でつながっているわけです。
笹は地下茎を駆除しないと撲滅できない
要するに笹は、地下茎で成長するため、日の当たる所で光合成をし、日の当たらないところには、地下茎を通って栄養分を送るという事ができるので、日の当たらないところでも笹が生えてくるという事です。
また、この地下茎という性質は、地下にある茎に栄養分を蓄えるという性質があるので、表面だけ笹を刈っても、根絶するのは困難なわけです。
笹がどのように成長するかわかったところで、次にどのように対策をしていくかをお伝えします。
笹の駆除でおすすめの除草剤と使い方
お庭の笹を駆除しようと考えたときに、まず思いつくのが除草剤ですよね。
除草剤で有名なのが「ラウンドアップ」や「サンフーロン」などがあります。
それぞれ解説していきますね!
ラウンドアップマックスロード
ラウンドアップ マックスロードは多種多様な雑草に有効な広範囲用の葉から茎にかけての除草剤です。
この製品は雨が降った後わずか1時間で効果を見せることから、気象条件の影響をあまり受けません。
寒冷な気候や露がついた状況下でも効果的に機能し、乾燥している季節や日照時間が限られている際にも雑草を効率的に枯らせます。
地面に達した成分は微生物によって自然に分解されるので、土壌に対する安全性が保証されます。
「グリホサート」という有効成分は、アミノ酸の一種であり、植物の葉から根に至るまで枯れる効果があります。
特長 | 説明 |
---|---|
吸収力 | 散布後1時間で雨に強く、スケジュール通りの作業が可能 |
低温耐性 | 低温時でも雑草を効果的に枯らす |
朝露耐性 | 朝露が付いた雑草にも効果を発揮 |
乾燥耐性 | 乾燥した天候でも確かな効果を発揮 |
日照条件 | 曇りや日照時間が短い条件下でも効果的 |
土壌への影響 | 土に落ちた成分は微生物により自然物に分解 |
有効成分 | グリホサート(アミノ酸系除草剤)を使用し、葉から根まで枯らす |
ラウンドアップマックスロードの価格
容量 | 価格 |
---|---|
500ml(希釈) | 2,000円前後 |
1L(希釈) | 4,000円前後 |
2L | 2,000円前後 |
4.5L | 3,000円前後 |
5.5L(希釈) | 13,000円前後 |
商品の価格は販売店や購入時の状況によって異なることが多いため、最新の価格情報については、販売店等で直接確認することをお勧めします。
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サンフーロン
ラウンドアップは有名ですが、お値段が少々高めです。そのジェネリック品として登場したのがサンフーロンです。
サンフーロンも、根まで枯らすグリホサート系の除草剤なので、地下茎で成長する竹や笹にも有効的です。
この製品に含まれる主要成分は、41%のグリホサートイソプロピルアミン塩で、これはアミノ酸系の成分であり、雑草の葉から根まで徹底的に枯らす力があります。
地面に接触した後はその効力を失うため、作物の種蒔きや苗木の植え付け前にも安心して利用できる点が特徴です。
農林水産省によって公認されており、様々な作物のための農薬登録も完備しています。
高品質かつ効果的であるにもかかわらず、類似の除草剤と比較しても手頃な価格で提供されることが魅力です。
17年間にわたって売上No.1の座を守り続け、使用された総本数は4000万本を超えています。さらに、農林水産省の安全性評価を含む、急性および慢性の毒性テストをクリアしていることも信頼の証です。
使用に際しては、製品に付属のラベルに記載された使用法や注意事項をよく読んでから使うことが勧められています。
特徴 | 詳細 |
---|---|
商品名 | サンフーロン |
主成分 | グリホサートイソプロピルアミン塩41%(アミノ酸系) |
効果 | 葉から根まで枯らす |
使用可能タイミング | 種まき・苗の植付け前に使用可能 |
登録情報 | 農林水産省登録 第18814号 |
価格 | 同レベルの除草剤に比べて手頃 |
売上実績 | 17年連続売上No.1、累計使用本数4000万本超 |
安全性 | 急性・慢性毒性試験などの審査をクリア |
容量オプション | 500mL, 2L, 5L, 10L, |
サンフーロンの価格
容量 | 価格 |
---|---|
500ml | 980円から |
2L | 3,720円から |
5L | 5,000円前後 |
10L | 16,800円から |
商品の価格は販売店や購入時の状況によって異なることが多いため、最新の価格情報については、販売店等で直接確認することをお勧めします。
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デゾレートAZ粒剤
デゾレートAZ粒剤は、様々な場所で使える土壌処理型の除草剤です。
この製品は、幅広い雑草に効果があり、特にタケ・ササのような難防除植物にも高い効果を発揮します。
使用方法は簡単で、土壌に散布するだけで、雑草の根から効果が発揮されます。
散布後、製品は土壌中で分解され環境に優しい成分になるため、安心して使用できます。
雑草管理の省力化にも貢献します。さらに詳しい情報は、こちらのウェブサイトをご覧ください。
クロレートS
クロレートSは、特に竹やササのような植物の除去に効果的な除草剤です。
春のタケノコの発生時期に散布することで、地下茎を伸長させずに高い効果が得られます。
また、駐車場や宅地周り、お墓周りなど、さまざまな場所での使用が可能です。
この製品は適切な水分条件下で使用することが推奨され、周辺の植物への飛散に注意しながら使用する必要があります。
詳細はこちらをご覧ください。
笹駆除のための除草剤の散布時期
笹を除草剤で駆除する適した時期は9月中旬から12月です。
この期間は笹の生育が遅いため、除草剤の効果が最大限に発揮されます。
笹は竹と異なり幹が細いため、原液を直接注入することはできません。そのため、除草剤を希釈して葉に散布する方法が推奨されています。
笹駆除のための除草剤の使い方(希釈倍率)
竹の場合は、生命力がかなり強いので、幹に穴を空けて原液を注ぎ込まないいけません。
半面笹は幹が細いため、葉っぱにかけないといけません。
除草剤で笹を枯らすポイントは、希釈倍率を濃くして散布することです。
というのは、笹は非常に強力なので、ほかの雑草と同じような倍率だとなかなか枯れてくれません。
目安としては30倍から10倍に希釈するとよいでしょう。
また、竹の場合は希釈せずに原液を切り株に注入すると竹の再生を効果的に抑制できます。参考文献:グリホサート系除草剤の竹切株注入による再生竹の抑制効果と空間分布
周囲に植木などの残しておきたい植物がない場合は、デゾレートAZ粒剤やクロレートSなどの、顆粒状の除草剤を使う事で笹を撲滅することができます。
正直な話、弊社で、デゾレートAZ粒剤を使い孟宗竹等の太い竹枯らすことに成功しているので、笹を枯らす場合はデゾレートAZ粒剤などの除草剤を撒けば根絶することができます。
ただし、デゾレートAZ粒剤やクロレートSの購入には簡単な必要書類を提出が必要です。
また、大切にしている植木の近くに撒くと、大事な植木まで枯れてしまうので、くれぐれも注意しましょう!
除草剤を使わないで笹を枯らす方法
T様邸では除草剤を使わずに笹を駆除しました。その理由は、
- 除草剤の効果が出るまで時間がかかる事
- 除草剤では枯らしきれない可能性がある事
- また生えてくる可能性が高い事
この三つの懸念があったので、除草剤を使わずに笹の駆除をする方法を取りました。
というのは、除草剤をかけても明日すぐに枯れるというわけではなく、数日・数週間かかります。竹の場合は、数か月かかることもあるようです。
また、数日待ってやっと枯れてきたかと思っても、除草剤がかかっていないところは枯らしきれません。
何と言っても、除草剤を使っても100%駆除することは難しく、笹は地下茎で繁殖していくという性質もあり、知らない間に地下で繁殖していく可能性が高いからです。
それに何と言っても、除草剤自体が人体には良くないという事もあります。
笹の場合は、ジョウロでドバドバと除草剤をかけるのではなく、噴霧器で霧状にして散布することがポイントです。この霧状になることで、鼻や口に除草剤が入ってきやすくなるのです。※除草剤を使う場合は、当然マスクを着用して散布してくださいね。
そんなことから、今回は除草剤を使わずに、笹の駆除をしました。どうやったかというと、次をご覧ください。
除草剤を使わずに笹を根絶する方法
除草剤を使わずに、笹を駆除する方法。それは、「笹を根こそぎ取る」ことです。
「結局そうんなんかい!」とお思いでしょうが、侮らないで下さいね!非常に効果的です。
というのは、除草剤だと枯れてくれないとまた生えてくるという事は先ほどお伝えしましたよね。
そこで、根っこごと取るころで笹自体を根本的に減らしてしまうわけです。
そうする事で、笹の存在自体が激減するので、当然生えてきにくくなるわけです。
笹の根の掘り起こしにもってこいの道具とは?
T様邸では、どのように駆除したかというと、手で笹の根っこ(地下茎)を掘り起こして駆除しました。
というのは、狭い通路があったため、重機が入れなかったのです。
こういった狭い場所には、スコップで掘り起こすのが基本となります。
ところが、スコップだと労力がかかるのと笹の根が固いためなかなか、土に刺さってくれません。
そこで、ほかの道具を使うことにしました。
その道具とは、ペンチ(プライヤー)です!
これの何がすごいかというと、手で引き抜くよりも何倍もの力で引き抜くことができるので、ズボッと一気に地下茎を引き抜くことができます。
そして笹の根を除去した写真がこちら↓
きれいに除去することができました。
次にお庭の広い範囲に生えている笹の駆除です。
広いお庭の方は、重機が入れるので重機を使って笹を除去しました。
↑掘り起こした笹の根っこを集めた状態。これでもまだ、ほんの一部です。
笹と雑草と植木を除去した後、綺麗に整地を行います。
次に雑草の種などが入っていない綺麗な土を入れます。
このように綺麗な土を入れることで、元の状態よりも管理がしやすくなります。※とはいえ、表面が土の状態なので雑草は生えてきます。
今回は前庭はご予算の関係と、今後ご夫婦で畑や花壇を作ってガーデニングなどを楽しみたいという事で、土の状態で仕上げました。
笹にはぶ厚い強力な防草シートを使う
笹が駆除できたとはいえ、完璧に地下茎を取り除くことはプロでも不可能と言っていいでしょう。
とはいえ、撲滅することはできます。どうやって撲滅するのかというと、「ぶ厚い強力な防草シートを使う」ことです。
これはどういうことかというと、一般的なお庭に生えてくる雑草だと、不織布の防草シートであればそれだけで効果が高いです。
織布と不織布の防草シートの違いについては次の記事を参考にしてみてください。
ですが、今回対策しないといけないのは笹です。笹は非常に強力なので、破れやすい防草シートを使うと突き破って出てきます。
また、防草シートはシート自体の「厚み」に違いがあります。薄い防草シートは、太陽の光を通しやすいので、たとえ防草シートを敷いても、防草シートの下で光合成ができるわけです。
反面、厚みのある防草シートは遮光率が高いため、より光合成をさせないようにすることが可能です。
要するに、厚みのある防草シートを使うことにより、下から突き破ることを防ぎながら、光合成も遮ることができるというわけです。
弊社で使用する防草シートは、米国のデュポン社「ザバーン(プランテックス)」という防草シートです。
ポリプロピレン・4層スパンボンド長繊維不織布で製造されていて、他の防草シートよりも太い繊維を使っているため頑丈で破れにくいわけです。
ザバーンについては次の記事を参考にして頂くとより理解が深まりますので合わせてご覧ください。
ザバーンは他の防草シートよりも強度と安定性が非常に高いので、イネ科の雑草やスギナ・チガヤなど、普通の防草シートを突き破って生えてくるような雑草にも効果的です。
そんなザバーンですが、ザバーンにも厚みが3種類あります。
- ザバーンⓇ136
- ザバーンⓇ240
- ザバーンⓇ350
上記の3種類あります。違いは、それぞれの厚みの違いです。
- ザバーンⓇ136は、厚みが0.4mm。
- ザバーンⓇ240は、厚みが0.64mm。
- ザバーンⓇ350は、厚みが0.8mm。
0.数ミリの厚みの違いですが、かなり変わってきます。
通常の雑草は、ザバーンⓇ240で十分効果があります。また、防草シートの上に砂利を乗せることで、防草シートの経年劣化を防ぐと同時に、見た目が良くなります。
ただ、今回のT様邸では、ご予算の事もあり、暴露施工と言って防草シートを露わにした状態で仕上げることになりました。
そのため、通常のザバーンⓇ240では笹が生えてくる心配がありましたので。
そこで、笹対策にはより厚みのあるザバーンⓇ350が効果的と判断しました。そうすることで、暴露施工でも、光合成を抑制させることができ、笹が生えにくくなるからです。
このように、除草剤を使わずに、根こそぎ笹を除去して、光合成をさせないようにすることで、お庭の笹対策が可能です。
笹の駆除が自分で無理そうなら専門業者に依頼してみる
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
そこで、もしあなたが奈良県にお住いの方なら、私たち「西原造園の無料相談」がお役に立てるかもしれません。今すぐ下のボタンを押して、内容を確認してみて下さい。