あなたは今、インターホンを設置する場所について、門柱にすべきか玄関の壁にすべきか悩んでいませんか?
また、天候や防犯という観点からもインターホンの場所について悩んでいるという方もおられる事かと思います。
どうすれば自分が使いやすく安全な場所にインターホンを取り付けることができるのか?
そこで今回は、インターホンを設置する場所について悩んでいる人の為に、玄関の壁に取り付けた場合と、門柱にインターホンを取付けた場合のメリット・デメリットについてお伝えします。
門柱にインターホンをつけた場合のメリット・デメリット
門柱と言う言葉を検索と、「道路と家との境界線や、家のドアよりも道路側に建てた門の両端にある二本の柱のこと」と言うように、でてきます。
しかし、エクステリアや外構業界で言うところの門柱とは、門扉などの柱ではなく、玄関先にあるポストやインターホン表札がついた壁状の構造物とお考え頂くとよいでしょう。
近年では照明やポスト、表札やインターホンなどがひとつになったスタイリッシュな機能門柱なども人気です。
そんな門柱ですが、門柱にインターホンを設置する場合は、道路から玄関のドアまでの距離が長く、敷地内に入りこんでドアを開けるようなお家の場合にはお勧めいたします。
というのは、門柱にインターホンを取りつけた時のメリットとしては、防犯効果があるからです。
家には様々な人が訪れインターホンを押しますよね。
家族はもちろん親戚や友人、ご近所の方や郵便配達員、セールスや勧誘など。来客時には、インターホンやポストは、家と外との心理的な境界線の役割をもちます。そこまでは、他人が入って来ることを見越した心理的な境界線となるわけです。
例えば、道路のすぐ側に門柱があり、門柱にインターホンがついていれば、常識のある人なら門柱より中には侵入してこないでしょう。
また、泥棒の手口のひとつに“押し込み強盗”という手口があります。配達員などを装って、扉が開いた瞬間に侵入してくるという手口です。
そういった犯罪対策のひとつとして、門柱にインターホンを設置すると、心理的に敷地の中には入ってきにくくなるので有効的です。
つまり、門柱にインターホンを取付けることで、むやみに敷地内や家の中に人が侵入してくることがないので安心というわけです。
来客の立場からしても、玄関先まで入ってインターホンを押すのは、許可なく勝手に敷地内に入っても大丈夫だろうか?という不安で、インターホンを押しにくくなります。
その点、門柱にインターホンが付いていると敷地に入り込む前にインターホンが押せるので不安がありません。
デメリットは、雨の日の来客のときには、お客様を雨の中お待たせしなくてはならないことや、門柱を作る事でデッドスペースを作ってしまう可能性があることです。
門柱は、外構の構造物の中でもスペースを取ります。そのため、自転車やバイクが入れにくくなる事もあります。また、門柱がしきり壁になり、使えるはずのスペースが使えないという状況になるなんてこともあります。
なので、門柱を作る時はデザイン面去ることながら、住み始めてから敷地をどのように使うかも考慮しながら、営業マンさんとしっかり話合って位置やサイズを考える事が大切です。
玄関の壁にインターホンをつけた時のメリット・デメリットとは?
これはどういう事かと言うと、玄関から門扉までの距離がとても短い場合、門柱を作ってインターホンを付けるとなるとと、門柱が非常に邪魔になってしまいます。
そこで、玄関の壁に取り付ける事で、玄関先が出入りしやすくスッキリとした状態を作る事ができます。
また、インターホンを玄関の壁につけるのメリットは、雨風の強い日や、寒い日、暑い日に、玄関の軒下でお待ち頂く事ができるという点です。
お客様が雨に濡れなくても済みますし、寒い時は風をしのいだり、暑い日は日陰になるので、お待ち頂く場合でも比較的快適にお待ち頂けます。
道路から玄関までの距離が短く、来客が多いお宅や、来客にお遣いを考えておられるかたなら、玄関の壁にインターホンを取付けるのはとても有効でしょう。
それ以外にも、宅配の受け取りも玄関先でおこなえるので、雨の日でもわざわざ玄関の外に出なくても受け取れ、荷物も濡れなくて済むという点もメリットです。
道路から玄関のドアまでの距離が短い場合には、ご近所や通行人の目も多くなりますし、雨風にあたることなく、宅配の受け取りやお客様のお出迎えもできます。
道路から玄関のドアまでの距離が短く、友人や親せきの来客が多いお宅にはお勧めです。
デメリットは、誰でも無条件に玄関の前まで入れてしまう点です。
訪問販売のセールスや、ポスティングなど見知らぬ人が来た時には、玄関先までこられると不安になりますね。
ようは、知らない人でも玄関先まで勝手に入ってこられる可能性があるという事です。
また、来客の立場として、初めてお宅を訪れる場合、玄関先にインターホンがあると、「勝手に敷地内に入って大丈夫かな?」と非常にインターホンを押しにくくなります。
また、玄関先にインターホンがあると、お客さんが見つけにくくなる可能性もあるという事です。目の前にあるのなら別ですが、植木やフェンスなどが邪魔をして、玄関にインターホンがあるのが見えづらくなることもあります。
なので、玄関にインターホンを取付ける場合は、来客の立場を考慮して取付けるようにしましょう。
機能門柱を取付けてデッドスペースを無くし防犯性を上げる方法
玄関から道路までの距離がある場合には、インターホンの位置は門柱でよいでしょう。
反面、玄関から道路まで距離が短い場合は、インターホンの位置は玄関でよいでしょう。
しかし、これまでにおつたえしましたように、門柱を作るとデッドスペースができてしまう可能性があります。また、そもそも土地自体が狭い場合、スペースの問題で門柱が建てられないこともあるでしょう。
反面、インターホンの位置を玄関にすると、防犯面が不安になりますよね。
そこで、機能門柱を取付けるという方法があります。
機能門柱とは、ポストや表札・インターホンを一体化させた、主にアルミで作られたエクステリア商品のことです。
機能門柱は、門柱ほどスペースを取りません。またポール状の物もあり、玄関から道路までの距離が短いお宅でも、邪魔にならずに取付ける事が可能です。
門柱でデッドスペースができるのが嫌だという方や、玄関にインターホンを付けると防犯面が気になるという方に有効です。
機能門柱は、スペースをとらずに道路のわきに建てる事ができるので、防犯面の問題も解決できます。
デザインやサイズも多様にあり、狭い敷地内でも邪魔になることなく多機能を一つにまとめて設置できる人気の門柱です。
門扉や道路から玄関までの距離が短い場合でも、機能門柱を設置することにより、玄関から離れたところにインターホンを設置することができるのです。
これなら、玄関から少し離れたところに設置することができるので、防犯面でも安心して、お客様をお出迎えすることができ、圧迫感や邪魔になるようなこともありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回、玄関の壁と門柱にインターホンを取り付けた場合のそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしました。
門柱にインターホンを取付けるべきか、玄関先か悩んでいるときにはまず、設置個所のメリット・デメリットについて知ることから始めてみましょう。
そして次に、メリット・デメリットを理解した上で、どうしたいのか考え、新たな方法を知る事も大切です。
また、機能門柱を取付けるという事を考えるのも一つの手です。そうする事で、一般的な設置条件に合わなかった場合でも、希望する条件をあきらめることなく、安心で安全な場所にインターホンを設置することができます。
インターホンの設置場所で悩んでいる方は、是非今回の記事を参考にしてみて下さいね。