この記事では、「お庭のリフォーム。100万円で出来る事、できない事」について、実際に奈良県で造園業を営んでいる業者として実態をお答えします。
ではいきましょう。
庭のリフォーム100万円前後なら何ができる?
早速お庭のリフォームを100万円出したらどれくらいできるのか?についてお答えします。
結論から言いますと、「悩みを解消する工事ならある程度できまよ」ということです。
「いやいや。宮原さん、悩みを解消する工事って何?」という方に、具体的にお伝えしますね。
悩みを解消する工事とは、例えば「草取りから解放されたい」とか、「お庭の水はけが悪くてなんとかしたい」とか、「管理が大変な植木を伐採して撤去したい」というような、お庭の管理や悩みを改善するための工事ですね。
例えば、雑草対策だと、防草シートを敷いたり人工芝を敷いたりするんですけど。このような場合の費用は、業者にもよりますが大体100万円以内でお庭のリフォームをすることが可能です。
と言っても分かりにくいので、参考までに私達が実際に工事を行った、お庭のリフォームを100万円前後でされた、お客さんの事例を紹介しますね。
事例1 雑草対策
- 雑草対策の料金: 30万円~100万円
こちらのお客様は、春や梅雨前と梅雨明けと3回ぐらい草引きをされていたそうなんですが、引いても引いても生えてくる雑草に悩まされておられました。
そこで、草引きをしなくて済むようにする工事を行うと同時に、ガレージへの出入りが楽になるような工事と、ゲリラ豪雨対策をして水はけがよくなるようにしました。
雑草対策だけだと施工する面積にもよりますが、30万円~50万円以上は見ておくとよいでしょう。
詳しくは次の記事をご覧ください。
事例2 人工芝にした場合
ビフォー
アフター
- 人工芝の料金: 60万円~100万円
こちらのお客様は、お子さんがお生まれになられたことで、「庭を有効に使いながら、なおかつ管理がいらないお庭にできたらな…」という思いを持たれていました。
そこで、人工芝にしたのですが、実は人工芝にも種類がたくさんあり、今回のお客様は小さなお子様が遊ばれるという事で、クッション性に優れているフカフカの人工芝を使って施工しました。
それ以外にも、お家の周りをぐるりと一周、防草シートと砂利を敷いて、手入れがいらないようにしました。それらも込みで約100万円で工事を行いました。
人工芝にするだけなら、60万円~100万円は見ておくと、多くのお家の場合は施工が可能でしょう。
事例3 水はけを良くする工事の場合
ビフォー
アフター
- 水はけ改善の料金: 60万円~100万円
こちらのお客様は、水がたまりができて、なかなか乾いてくれず、お子様を遊ばせることなどができない状態だったそうです。また、「人工芝を敷いて、夏場に子供がお庭でプール遊びができるようにしたい」という夢もお持ちでした。
そこで、まず最初にお庭に水たまりができる原因を突き止めて、水はけ改善の処置を行いました。
写真は暗渠排水が設置されている所です。
その他にも、天然の雨水桝を作って排水箇所を増やしたり、真砂土を入れたり、物置のパイプを雨水桝に接続したりすることで、お庭の排水性を高めました。
仕上がりは人工芝ですが、こうした目に見えなくなる箇所の工事も大切な工事なので、その分を含めると60万円~100万円は見ておいた方がよいでしょう。
ちなみにこちらのお客様は、施工面積が小さかったため、50万円以下で工事が可能でした。
詳しくは次の記事をご覧ください。
事例4 生垣を伐採してフェンスに変える場合
- 生垣をフェンスにする場合の料金: 約60万円~100万円
こちらのお客様は、生垣のカイズカ伊吹をご自身で剪定していたそうですが、枯れ枝がたくさん出て汚いし、お掃除をするのも大変だったそうです。
そこで、管理の楽な目隠しフェンスを施工しました。フェンスだと管理がいらないので非常に楽になります。
生垣からフェンスに変えた場合、およそ60万円~100万円ほどで工事が可能です。
ただフェンスの場合は、長くなればなるほど、高くなればなるほどフェンス本体のお値段が上がっていきます。
とはいえ、フェンスは種類が豊富なので、ご自身の考えやデザインに合うものを選びやすいというメリットもあります。
こちらのお客様の工事については、次の記事をご覧ください。
事例5 コンクリートを敷いた場合
- コンクリートにする場合の料金: 約60万円~100万円
こちらのお客様は、お庭の雑草の手入れをせずに済むようにしたい、ということと、お庭の管理をするにもせっかくの休みの時間を使ってしなければならず、うんざりされていました。
また、娘さんが二人おられて、お二人ともソフトボールをしているので、「お庭でも素振りができるようにしたい」という事と、「将来的には駐車スペースにもなるような空間にしたい」というご要望をおもちでした。
そこで、木製のウッドデッキを解体して、コンクリートで仕上げることになりました。コンクリートにした理由は、全面をコンクリートにすることで、雨の日や雨上がりの日でも足元が汚れる心配がなく、掃除もしやすいお庭になるからです。
このように、お庭をコンクリートにする場合でも60万円から100万円あれば工事が可能です。
こちらのお客様の工事については、次の記事をご覧ください。
「なるほど、わかった。100万円でお庭のリフォームする場合はそんな感じの事ができるのね!」とお分かりいただけたとおもいます。
では、次に「もう少しオシャレにしたいな。その場合、いくらかかるんだろう?」と思われた方のために、「お庭のリフォームを100万円~150万円の場合だと、どんな事が出来るの?」についてお答えしますね。
庭のリフォーム100万円以上で何ができる?
先ほど、お庭のリフォームを100万円出した場合、何ができるの?という疑問について、「悩みを解消する工事ならある程度できますよ」という事をお伝えしました。
「なるほど。わかったよ。でも、もうちょっと見栄え良くならないかな」という、オシャレな方のために、お庭のリフォームを100万円以上にすると何ができるのかについてお伝えします。
事例1 建売の外構をリフォームでおしゃれにする
ビフォー
アフター
- 建売の外構リフォームの料金:150万円以上
こちらのお客様は、家を建売で買われて、初めは気に入っていたけど、住んでいるうちに、もっとオシャレにできたらなという希望が出てこられたそうです。
奥様のご希望で、アンティークでレトロな感じや、ノスタルジックな雰囲気の外構を作りたいという事でした。
建売の場合、お家を購入した時には、既に外構が出来上がっています。そのため、既存の駐車場や、協会のフェンスや、玄関ポーチなどを上手く取りいれながら、デザインを考える事がポイントとなってきます。
外構のリフォームは既存の構造物を取り壊す費用も出てくるため、150万円以上はかかることを想定しておいた方がよいでしょう。
こちらのお客様の工事については、次の記事をご覧ください。
事例2 ドッグランをコンクリート平板にする
- ドッグランをコンクリート平板にする場合の料金: 約100万円~150万円
こちらのお客様は、お庭の水はけが悪く、草引きするだけの庭になていて、駐車場に土が流れ込んでくるということで悩まれていました。
そこで、透水性と遮熱性のあるコンクリート平板を使う事で、水はけの改善と雑草が生えてこないようにしました。
遮熱性のある素材のコンクリート平板なので、真夏の日差しも少しマシになり、保水もできるので水を打つとさらに涼しくなり、お庭で過ごしやすくなります。
また、ドッグランをコンクリート平板にすることで、ワンちゃんがおしっこやウンチをしても簡単に流せることができます。
一般的にドッグランは人工芝が流行りですが、ウンチやオシッコの掃除が大変なので、コンクリート平板をお勧めしたりもします。
コンクリート平板をお庭全体に敷き詰める場合は、100万円~150万円は見ておいた方が良いでしょう。デザインも豊富で経年劣化も少ないので、コンクリート平板はお勧めです。
こちらのお客様の工事については、次の記事をご覧ください。
事例3 ウッドデッキで飼い猫が遊べるようにする
- 水はけ改善とドッグランにデザインを入れた場合の料金: 約100万円~150万円
こちらのお客様は、ネコに太陽の光と風が当たるような遊び場を作ってあげたかった事と、出ていかないように柵をしたいというご要望をお持ちでした。
サンルームもご紹介しましたが、「カーテンや、網戸をびりびりに破ったりするからサンルームはちょっと…」という事でした。
そんなことから、私達西原造園が独自の施工でキャットランを作りました。
キャットランをご要望の方は、雑草対策をされる方も多いので、それらも踏まえると、100万円~150万円は見ておいた方がよいでしょう。
サンルームまではいらないけど、猫用のスペースが欲しいという方にはお勧めです。
こちらのお客様の工事については、次の記事をご覧ください。
事例4 洗濯物干し場を、タイルテラスにする
- タイルテラスする場合の料金: 約100万円~150万円
こちらのお客様は、庭の水はけが悪く、雑草だけではなく、コケやキノコも生えてきて、見た目も殺風景なので何とかしたいと考えられていました。
そこで、水はけ改善と雑草対策だけでなく、お子様の事を考えたお庭作りと、奥様の家事の負担を軽減できるようにタイルテラスを作りました。
テラスはウッドデッキなどで作ることが主流ですが、タイルデッキという方法もあります。
というのは、ウッドデッキは雨がデッキの上に溜まり、次第に黒ずんでくるからです。そうするとシミになって汚れが目立ってきます。
また、ウッドデッキの土台を束石だけにしていると、沈んでウッドデッキが地面から浮いて危険な状態になる事もあります。
その点、タイルテラスは掃除が楽で、汚れても水洗いが気軽にできるのでお勧めです。
タイルデッキそのものの値段は100万円以下で行える場合が多いですが、雑草対策なども同時に行う場合は100万円~150万円は見ておいた方がよいでしょう。
こちらのお客様の工事については、次の記事をご覧ください。
事例5 法面をバーベキュースペースに変える
- 法面をBBQスペースに変えた場合の料金: 約150万円~200万円
こちらのお客様は、法面の芝生の管理が多変だったそうで、平坦だったら草取りの作業も簡単ですが、斜面という事でとても大変な思いをされていました。
また、お庭の奥にガーデンルームを取り付けたため、お庭でお子さんがプールをしたり、遊ぶスペースや、バーベキューをするスペースがない状態でした。
そこで、法面を有効活用できるように、塀を作りお庭のスペースを広げました。
このように、少し大掛かりになる工事は費用を多めに見ておいたほうがよいです。規模にもよりますが、このような工事は、150万円~200万円は見ておいた方がよいでしょう。
お庭のリフォームで100万円~150万円かけると、どんな感じになるのかなんとな~くお分かりいただけたと思います。
なんとな~く100万円で出来る事が分かったら次は、「じゃあ反対に100万円ではできない事って何?」についてお伝えします。
庭のリフォーム100万円ではできない事
庭のリフォームで100万円では到底できないなという工事は星の数ほどあるのですが、一軒一軒お伝えするわけにもいかないので、ここでは100万円では到底できない庭のリフォームの『傾向』についてお伝えしますね。
100万円では到底できない庭のリフォームの傾向は、大きく分けて3つあります。
- 法面をフラットにする工事
- 100m2以上のお庭の工事
- 古家のお庭の全面リフォーム
この三つのお庭のリフォームは、正直100万円では到底できそうにないと念頭に置いて頂けたらなと思います。
これから具体的な理由についてお伝えしますね。
法面をフラットにして、お庭のスペースを広げる工事
法面って自分の敷地ではあるものの、傾斜になっているので使い道がないですよね。
そこで、ブロックを積んで地盤を上げることによって、お庭を広げ、よりお庭を有効活用することが可能になります。
こんな感じで、法面に土留めをして、お庭を広げることも可能です。
ですが、この工事は、ブロックの基礎を入れたり、崩れないようにしっかりと作らないといけないため、かなり大掛かりな工事になります。
なので、正直100万円では工事はできません。最低でも200万円は見ておいた方がよいです。
法面を有効活用する方法はこちらの記事をご覧ください。
100m2以上、お庭のリフォームする場合
2つ目の、100万円では到底できない工事は、100m2を超えるお庭のリフォームです。
業者さんによってm2単価は変わってきますが、どんな工事にするとしても、多くの場合100m2を超えてくると100万円では足りない場合が多いです。
もし100m2を超える工事になりそうな場合は、100万円以上かかると思っておいた方がよいでしょう。100m2以上の工事でも、100万円以下で出来たよという場合は、ラッキー!と思ってもらえれば、心理的負担も少なくてすむかと思います。
ちなみにですが自分のお庭が何㎡か知りたい場合、フェンスの数を数を変えると計算しやすいです。
フェンスは大体2mの物が多いので、2mのフェンスが何枚設置されているかを基準にして、(縦のフェンスの枚数)×横のフェンスの枚数)とすることで、ざっくりとしたお庭の面積を出す事ができます。
古家のお家の全面リフォーム
100万円では到底できないお庭のリフォームの最後は、古家のお庭のリフォームです。ここで言う古家とは、築100年以上の古民家ももちろんですが、築40年ぐらいで80坪ほどあるお家のお庭のリフォームと思って下さい。
なぜ、古家のお家のリフォームが100万円では到底できそうにないかというと、「面積が広い」「植木がたくさん植わっている」「巨石が多い」「お庭が荒れていれる」事が多いからです。
早い話、撤去処分費の費用や、整地整形の費用がかさんでくるからです。
新築の場合は、大体何もしていないことが多いので、撤去処分の費用はほとんどかかりませ。しかし、古家の場合、お庭が荒れていることが多いので、まずは不要なものを撤去する必要があります。
また、その広さ故、管理するのが大変で植木がとんでもなく伸びていたり、根っこも張り巡らされているため、撤去の作業が非常に大がかりな作業になります。
なので、古家のお庭をリフォームしたいと考えた場合、200万円以上はかかると思っておいた方がよいでしょう。
あなたのお家のお庭の状態に当てはまるかどうかは別として、「なるほど、こういった工事の場合は100万円ではできないのか」とお分かりいただけたと思います。
実際に金額がなんとな~くわかったら、次に実際に地元の造園業者に連絡して、見積もりを取ると思います。
そこで、実際にお見積もりが出てきたら、「やりたいのはやまやまだけど、見積金額がちょっとな~…」と思われることもあるかと思います。
「もう少し予算に合えばな~」なんて、思うと思うんですよ。そんな時に、もし出てきた見積もりの金額を調整することが出来れば、予算に合わせる事ができて、自分の思っている庭が実現できるんじゃなかろうかと思いませんか?
次に出された見積もり金額の調整方法をお伝えします。
ちなみにですが、難癖つけて値切ったり、やましい価格交渉のやり方をお伝えするわけではありません。正当に工事費を予算に合わせる方法なのでご安心ください。
庭のリフォームの見積もり金額の調整方法とは?
庭のリフォームの見積金額の調整方法は、色々ありますが、最も効果的な方法が2つあります。今からその方法を1つづつ解説していきますね。
料金の調整方法1 デザインを変える
予算に合わせる方法の1つとして、お見積もりの費用が最も増減しやすいのが、デザインです。
ご想像の通り、デザインが凝ったものほどお金がかかります。逆にシンプルなものほどお金がかかりません。
その理由は、デザインを変えれば、使う材料が変わってくるからです。材料が変われば、当然値段も変わってきますよね。それ以外にも、材料が変われば、職人さんの技術料(施工費)も変わってきます。
なので、予算に余裕がある方は、デザインを凝っても良いでしょう。しかし、予算が少しオーバーしているなと感じたら、まずデザイン、ないしは材料を変えてみると、予算に合わせやすくなります。
料金の調整方法2 施工面積を変える
次に、見積金額が変わる要員として、工事をする面積が挙げられます。
これも、デザイン同様、施工面積が広ければ費用は上がります。反対に、狭ければ下がります。
例えば、10㎡だけ施工面積を狭めたり、伸ばしたりするだけでも随分と料金が変わってきます。
また、今回はここまでやって、またお金が貯まったらその時に工事をするというようにもできます。例えば、全面人工芝じゃなくて、半分は人工芝で残りの半分はインターロッキングにする、なんてことも可能です。
施工面積によってお見積もり金額は大きく変わってくるので、予算にも合わせやすくなります。
庭のリフォームについて色々調べけど、自分ではできそうにない人へ
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
そこで、もしあなたが奈良県にお住いの方なら、私たち「西原造園の無料相談」がお役に立てるかもしれません。
毎月5名限定なので、今すぐ次のボタンをクリックして詳細を確認してみてください。
今月はあと4名
お問合せフォーム受付時間:24時間 年中無休
まとめ
お庭のリフォームを100万円でやろうと思ったら、お悩みを解決する工事なら多くの場合可能であるということがお分かりいただけたと思います。
ただ、シンプルすぎるからもう少し、おしゃれにしたいなと思った場合、デザインが入るので、100万円~150万円は見ておいた方がよいでしょう。
また、法面をフラットにする工事や100m2以上の面積を工事する場合や、古家の庭のリフォームの場合は100万円では到底できないので、予算は200万円以上は見ておいた方が良いでしょう。
ちなみに、見積金額を調整したいなと思った場合は、「デザインをシンプルにする」「施工面積を小さくする」ことで、お見積もり金額を調整することが可能です。
それでも料金が合わない場合、業者さんを変えるなどの方法をとってみてくださいね。