グランドカバーとして近年人気になってきているクラピア。クラピアは初心者でも育てやすく、グランドカバーとしても人気のある植物です。
ネットなどで見てもとても万能な植物であるように思えます。
しかし、丈夫で初心者向きであるクラピアだって植物です。「枯れない」というわけではありません。
そこで今回は、クラピアがもし枯れてしまった時の原因や対処法をお教えしたいと思います。
クラピアは冬に枯れる
クラピアはそもそも常緑の植物ではないので冬は枯れてしまいます。
なので、「あれ前まで元気だったのに、茶色くなっているぞ…」と思われた場合、まず今、季節がいつなのかを確認してみてください。
今現在、季節が冬だった場合、冬枯れしているだけかもしれません。クラピアが冬枯れしても、春になるとまた新しく緑の葉が生えてくるので心配しなくても大丈夫です。
次の動画でクラピアが冬枯れしている様子がわかります。
では、冬枯れ以外にクラピアが枯れる原因は何があるのでしょうか?
主な原因は2つ、おまけに1つあるのでご説明させていただきます。
クラピアが枯れる3つの原因
白絹病
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この病気はクラピアにとってよくかかる病気です。
クラピアは横に広がりながら生長しますが一部分だけ枯れていた場合は白絹病を疑いましょう。
また、枯れた部分に白い菌糸のようなものあり、立ち枯れをしていれば白絹病の可能性が高いと言えます。
これは、クラピアが苦手な多湿で高温の環境でかかりやすい病気です。
もし、枯れた部分を踏んでしまうと踏んだ足から白絹病が拡散されてしまいます。なので、枯れた部分を見つけたら必ず踏まないように気を付けましょう。
対処法としては、病気になっている場所を確実に除去しなければいけません。少しでも残っていると結局拡散されて被害が拡大してしまいます。
ご家庭だけでは白絹病の部分を完全に見つけるのは困難であると言えます。
そのため、一番確実な方法はプロの人に見てもらうことです。ホームセンターや園芸専門の店の人に聞いてみるのも良いでしょう。
被害が少なそうでしたら、枯れている部分を見つけ次第すぐにハサミなどで除去しましょう。その際、草を落とさないように気を付けながら捨てるようにしましょう。
ブラウンパッチ
主に芝生などで発生しやすい病気なのですが、クラピアにもかかる可能性はあります。(上の写真は芝生でおきたブランパッチです。)
枯れた部分が島のような形の症状が出たらブラウンパッチだと疑いましょう。ブラウンパッチは発生すると最終的に土の部分がむき出しになります。
ブラウンパッチも白絹病と同様、高温多湿の環境で起こりやすい病気です。そのため6~9月は発生しやすいので注意しましょう。
対処法としては、まず風通しの良い環境を整えることです。伸びすぎていたら葉をすこし短く刈りましょう。
また、クラピアの場合は踏めば踏むほど強く育ちますし、伸びずに横に這います。なので、積極的に踏んで背丈を短くするのも対処法の一つです。
ブラウンパッチにかかった際に使用する薬剤もあります。
オーソサイド水和剤やトップグラスドライフロアブルなどがありますので、どれが適しているかは育てている環境や土質にもよりますのでお店の人に聞いてみましょう。
虫
クラピアで枯れる以外にもトラブルが起こることもあります。その代表例が虫です。
クラピアによくつく虫はナメクジやハダニです。
どちらの虫もクラピアの葉を食べてしまうので緑の部分がまだらになったり、葉に穴が空いたりする恐れがあります。ハダニは赤い小さな害虫です。
葉の汁を吸うので、葉の栄養を奪っていきます。葉っぱに元気がなく、白い斑点などが見られたらハダニがいる可能性があります。ハダニは水に弱いので水をかけるか、殺虫剤で防虫できます。
また、クラピアの花にミツバチが来ることもあります。ミツバチは刺される危険もありますのでお子さんがいる家庭は注意しましょう。
そもそもクラピアのメリット・デメリットはどんなものがあるのか知りたい場合は次の記事をご覧ください。
クラピアを枯らさないための管理方法
クラピアをいつまでも美しい状態を保つためには正しく管理することが大切です。その方法を3つご紹介します。
刈り込む
クラピアの弱点は高温多湿です。それを防ぐために年に2~3回ほど刈り込んで背丈を短くする方法が効果的です。
これをすることで風通しも良くなって防虫にもつながります。時期は温かくなる5月~7月頃が良いでしょう。
広い庭でしたら、全体を刈りこむのではなく伸びてしまっているところや日陰のところだけでも十分です。刈った草くずはキレイに掃除して除去しておきましょう。
そうすることで景観も保たれますし、生えているクラピアも元気に生育できます。
日当たりの良い所に植える
クラピアは日当たりの良い場所ほど育ちやすいです。湿気の多い場所は生育も悪くなりますし、枯れる原因になります。
クラピアの生長の早さと範囲の広さは魅力でもありますが、自分の目の届かない所まで生長している可能性もあります。
それが日陰やツル等の茂った場所まで及んでいるといつの間にか病気になっているということもあり得ます。
種をまくときや生長を促すときは日当たりの良い場所を選び、日陰や湿気の多い場所にクラピアが育たないようにレンガや石などでエッジを立てておくようにしましょう。
状況によっては水やり&肥料
基本的にクラピアは自然の水と土の栄養で育っていく植物です。しかし、葉が部分的に伸びたり、生育が悪かったりするときは少し手助けをしてあげる必要があります。
例えば近年の猛暑によって日照りが続いていたら水やりをしましょう。また、葉がヒョロヒョロと部分的に伸びている時は栄養不足が原因です。肥料を少し土に混ぜることで元気に生育します。
ただし、肥料は過度に与えてしまうと葉が赤くなったり、見た目が均一の葉ではなくなったりすることもありますので注意しましょう。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はクラピアに起こるトラブルと管理方法について説明しました。
クラピアは基本的に強く、人の管理が行き届かせやすい植物です。そのため、管理の目がないところから枯れる原因が発生します。
管理と言われるときっちり行わなければならないように感じますが、クラピアの場合は踏むことでも強く元気に育ちます。
定期的にわざわざ作業をするのではく、「庭の様子はどうかな?」と様子も見に行くだけでもメンテナンスにつながります。
また、そうすることでもし枯れていても早期発見にもなって被害が最小限にとどまります。メンテナンスは必要な時だけするのが植物にとっても育てる方にとっても楽で嬉しいですよね。
今回の記事が少しでもあなたの役に立つことを願っています。是非参考にしてみてくださいね。