こんにちは。奈良県の西原造園の西原智です。
新築を購入して手つかずの状態だと、雨の日の翌日は地面がどろどろで歩けなくてこまってしまいますよね。
また、排水性が悪いと、庭に水たまりができて、何日たってもドロドロ状態が続いていないでしょうか?
そこでここでは、私達奈良県の西原造園が実際に行った工事を元に、庭の水たまりを改善して排水性の良いお庭にする方法をお伝えします。
早速、今回ご紹介するのは、生駒郡にお住まいのN様です。
N様は、お家を建てられてからお庭の水はけと雑草が気になるということでした。
夏になると草引きが大変なのでそれまでに今年は対策をしておきたいということと、お2人目のご出産も控えておられるので今年は草引きもすごく負担になる…草が多いと虫も多いし、せっかくお庭があっても雑草のままだとお子様も遊べないのでこの機会にということでご相談いただきました。
そのお庭がどのように変身したかというと。。。
N様が抱えておられたお悩み
お家を建てられて1年目に草引きの大変さを体感した
お庭の水はけも悪く、雨の後はいろんな箇所に水たまりができる
虫が多い
せっかくお庭があるのに雑草のままだとお子様も遊ぶことができない
家事・子育てをしながら草引きをする時間と体力がすごく負担になる
洗濯物を干すのに毎回「よっこいしょ」という高さの段差があることで家事の効率が落ちる。また、ご出産を控えておられる為に段差がすごく危険
交差点に停車した車の方の目線が丁度リビングに入ってくる
このお庭の問題と原因
お家が出来た時には既にお庭の土が少し低い状態で、境界ブロックの基礎が見えていた
全体的に山を切った土の為、非常に表面の土質が固い。その為、排水性が悪くなってしまう
広いお庭の為、排水を取る箇所・方法がない
地面が全て土の為、雑草はどこからでも生えてくる
お庭に降りる段差が階段2段分の高さがあるのに1段しかない
目隠し等が無いためリビングに目線が入る
このお庭に対する処方箋
N様に何が起こったのか?
今回は、水はけと雑草が大変で何とかされたいというN様のお話です。
N様はこちらにお住まいになられて1年経っていない状態でご相談いただきました。
今までは時間が出来た時に奥様がかなり広いお庭の草引きをされていたそうです。「夏になると草引きが大変で…これから出産も控えていて更に子育てが忙しくなるので草引きが出来なくなる」ということでご相談いただきました。
水はけも悪く、せっかく広いスペースがあるのに、お子様を遊ばせることも出来ずもったいないというわけで、ご夫婦でインターネットで西原造園を知って頂きました。
「他社さんも見ましたが、お客様の声などを見て違いを感じたので1度ここに相談してみよう」ということでお声がけいただきました。
初めてされるお庭の工事なので、安心してお願いできる業者をお探しということでした。
下見に行くと・・・・
N様のご相談を伺い、実際にお庭を見させていただきました。
かなり広いお庭で大きな石ころがあちこちに転がっています。お子様を遊ばせるにも石がゴロゴロあると危険な状態です。
お庭の水はけに関しては土質がすごく硬いため雨水の浸透が非常に遅くなります。
また、排水をとる会所やU字溝もありませんでした。
全面、土が低く、お隣との境界ブロックの基礎が少し見えている状態でした。
本来ブロック塀の基礎は地中に埋め込むものですので、このまま放置しておくと将来ブロック塀が倒れるという可能性も無くはありません。
今まで雑草は、奥様が家事と子育てをされている合間の時間に頑張って抜いていらっしゃったそうです。
抜いてもまたあちこちで生えてきますし、面積も広いのですごく大変な状態でした。
そして、リビングからの段差は階段2段分の高さがあったのですが、実際には1段しかなく、当時ご出産を控えられた奥様がお腹が大きいまま上り下りするのはかなり危険な状態でした。
お洗濯物を干されるのに毎回この段差を上り下りされておられました。毎日使用される動線になる箇所に30cmほどの高さがあることが負担になり、家事の効率も下げてしまいます。
また、目隠しフェンスを付けたいというご依頼も頂きました。ご相談に乗らせていただくと、丁度交差点の角に停車した車からの目線がリビングに入ってくるのが気になって…との事でした。
実際にお家の中からと外から見て、どの位置からどのような角度、どのような高さの目線が入るかをご一緒に見させていただきました。
リビングからこの位置に停車した車の目線が気になるという事でした。
どのような解決策をみつけたのか?
N様の場合、最初は「水はけを何とかしたい。草引きを無くしたい」ということでご相談頂きました。
単純にこれだけを聞くと多くの業者さんは「あ~、防草シート貼って砂利まいといたらどうですか?」で終わってしまうことがよくあるようです。
ところが、N様に普段のお庭の使い方や、生活の動線、家事や子育てについて、これからお庭でどのように過ごしていきたいか、今後のメンテナンスのことなど色々とお話をお伺いし、N様にとって1番良い方法を何度も打ち合わせし、一緒に探っていきました。
まず、最初に水はけの問題です。
N様のご自宅の場合、水を集める会所やU字溝をとるのが非常に難しい状況でした。
家の角に会所(水を集めるマンホール)があったのですが、この会所に水を集めようと思うと、土の高さを敷地の一番奥でかなり上げないといけなくなってきます。
N様のご自宅の場合、地面を上げるということは新しくブロックを積まないと、向こう側に土が流れていく状況です。
そして、地面を上げるということは土を入れないといけません。
この面積の土を入れようと思うとダンプカーで約20~30台分の土が必要になります。
家の裏のスペースの為、もちろんダンプの出入りはできません。
全て手作業でやれば出来なくはないですが、かなりコストがかかる為、予算的にもったいないのでは…ということをお話させていただきました。
結果、表面排水(地面の表面を流れる排水)は取らずに自然排水(土壌改良をして浸透を待つ)という方法をご提案させていただきました。
土質をよい土に変えるだけで、水が浸透しやすくなります。更に上に芝を貼ることで芝が水分を吸い上げてくれます。
次に雑草対策についてです。
たくさんの方法がありますが、N様の場合、最終的に芝生でお庭を作りました。
最初は雑草対策と水はけの問題でお話を伺っていましたが、更に詳しくお話を伺っていくと「せっかく広いスペースがあるのに子供たちを遊ばせたい」という想いもお持ちでした。
奥様が家事をなさっている間でも、お子様が敷地内で遊んでいてくれるように安全面も考慮しプランを提案させていただきました。
芝生を貼っても雑草は生えてきます。ですが、以前の土のままに比べると芝を貼った方が雑草もマシになります。
N様と工事後のお庭のメンテナンスや、やり替えるタイミング、お子様の事などご相談とご提案、ご説明を何度も繰り返し、「この面積に芝生を貼ると本当にメンテナンスが大変だと思いますが、大丈夫ですか?」と実際に工事をした後のメンテナンスや他の事例などもお話させて頂き、最終的に「お子様が大きくなるまでの貴重な時間に庭で一緒に遊んだりして過ごせる事を優先します。将来やり替えるタイミングも伺えたので、それを見据えて今回は芝生でいきます。」という事でした。
お子様にとっては芝生のお庭がフカフカしていてこけても痛くないので一番安心です。
次に、お洗濯物を干されるスペースについてですが、写真のようにかなり高い段差をお洗濯の度に上り下りされておられました。
こちらのスペースについては、「実際にどのように使われたいか」などお伺いし広さを決めていきました。
メインはお洗濯物でバーベキューなど来客時にも使用したいということで、方法やデザインなどを決めていきました。
ウッドデッキやタイルテラスもご提案させていただきましたが、今回は芝生のお庭をメインで考え、こちらにはあまりコストのかからない方法をご提案させていただきました。
周りに化粧ブロックを積み、階段を一部分に作り、中は全てコンクリートです。
そして、こだわった点は「将来、このコンクリートが見飽きたり、汚れが付いてやり替えたいなと思った時に、上にタイルを貼れるように作っておきましょうか」ということで、わざと数センチ高さを下げて作りました。
もちろん普段の生活には全く支障のない高さに設定しております。
これで、もし将来やり替えるタイミングがきても壊したり処分したりするロスが減ります。(もちろんタイミングや経年劣化の状況にはよりますが…)
お住まいの方の将来的な事を考えるのもお庭作りの大事な部分になってきます。
次に目隠しフェンスについてです。
最初は「お隣との境界部分に目隠しのフェンスを取付けて欲しい」ということでした。
こちらももちろん施工としては可能です。「はい、分かりました」と言って言われた事をやってくれる業者さんはどこにでもいらっしゃると思います。
じっくりとお話を伺うと「お庭を優先したい」ということ、実際の気になる目線と使用の目的、デザイン性はどこまで求められるか、組まれているご予算などを考慮し、それに対する提案をさせていただきました。
結果、リビングから赤丸の位置の目線を防ぎたいということでしたので、「フェンスではなく門扉を付けられたらどうか」というご提案をさせて頂きました。
お庭でお子様が遊ぶにも今まではオープン外構だったためスッと外に出ていく事ができます。
表の道路は坂道でカーブもある為、お子様がパッと飛び出したりすると危険です。奥様が家事をしていても、安心してお庭で遊んでいてもらえるよう、そして当初の目的である目線が防げるならフェンスを取付けるよりコストダウンも出来る上、一石二鳥になるのではということで今回は木目調の門扉をご提案させていただきました。
もちろんフェンスの取り付けも可能ですので、将来的に「やっぱりフェンスを付けたい」という事であればまたご相談いただく形となりました。
お家の東側と西側に全く同じ門扉を取付しました。
これでお子様がお庭で遊んでいても勢いよく道路に出ていくこともなくなるので安心です。
外からの目線は…
見事に気にされていた目線を防ぐことができました。
これで目線も気にならず、お子様も安心して遊べて、おまけに防犯面もよくなります。
【職人の技】この問題をどうやって改善したのか?
ポイント1 水はけが良く、沈みにくい地面にする為に…
まずは草を引いてしまい、雑草の種と根っこを取る為に地面を削っていきます。
同時にゴロゴロとした石ころも取っていきます。
N様のお庭の場合、お家が出来た段階で地面がかなり低いという状態でした。そこで、専用の機械で本来のお庭の高さを出し、マサ土を入れていきます。
だいたい10cmから深い箇所では20cmほど低い状態でした。
こうすることで本来のお庭の高さになり、よい土が入るので水はけもよくなります。
ただし、10cmほどの土を入れると、雨が降ると自然に沈んできます。
その沈みを少しでもマシにする為に転圧という作業をしていきます。
これを行うことで、地盤が沈みにくくなり、尚且つ良い土が入っているので水はけがよくなります。
土に勾配を付けて水を流す方向を決めていきます。
今回は会所やU字溝の設置が難しいため、家側に水が溜まらないように水勾配を取りながら土を整地していきました。
土を入れるだけでも排水性は上がりますが、ゲリラ豪雨などの際になるべく家側に水が溜まりにくいようにしておくことで、家への水の影響を防ぐことができます。
ポイント2 壊さず移動せず埋込んでコスト削減
コンクリートでテラスを作った位置に元々あった段差は壊さずに埋め込んでしまいました。
こうすることで壊す費用もかからず、処分費もかからないのでコストを抑える事ができます。
ただ一つだけ問題があります。
元々あったコンクリートの上に新しくコンクリートを打つ場合、接着力が落ちてしまいます。
接着力が落ちるとコンクリートが割れやすくなってしまいます。
そこで、コンクリートを打つ前に接着力を高める為、「シーラー」という専用の接着剤を塗ります。
こうすることで、コンクリートの接着力を高めひび割れしにくいコンクリートにすることができます。
ブロックを積む際に雨水のパイプが出てきました。
どうしても土に埋もれている箇所になりますので掘って初めて分かることもあります。N様のお家の場合は想定済でした。
パイプを移動することも可能ですが、N様のお家の場合移動させなくても全く問題ありませんので、ブロックをくり抜き施工しました。
ブロックを加工するのは大変ですが、こうすることで、N様の無駄な出費を防ぐことができます。
ポイント3 動線を通りやすくする為に…
こちらにお住まいになられた時に、N様のお父様がお孫さんの為に砂場を作ってくださったそうです。
今回の工事で「砂場は残しましょう」ということで、お話は決まりました。
現状の場所のままですと丁度お庭に出る為の動線が潰れてしまいます。
せっかくお父様にお作りいただいた物ですし、そのような想い入れも大事に出来ればということで、材料はあるものをそのまま使用し、移動だけするという提案をさせていただきました。
2mほど移動しただけですが、お庭への動線が通りやすくなりました。
これで、ご家族皆様もお友達がお集りになられた時も行き来しやすく、みんなでワイワイ過ごせますね♪
完成!!
植木を一本だけ植えて、家庭菜園のスペースに階段で下りれるようにし、N様のお庭の工事が完成しました。
【実際に頂いたお客様の声】
お庭の水はけについて、色々調べけど、結局どうすればよいのか分からな人へ
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
そこで、もしあなたが奈良県にお住いの方なら、私たち「西原造園の無料相談」がお役に立てるかもしれません。
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