「空き家の雑草対策したいけど、どうしたらいいのか分からない」そう思っていませんか?
お庭の管理を楽にして、自分時間を奪われないお庭を造る、奈良県の造園業者、西原造園の宮原圧志がお送りします。
あなたは今、「もっと楽になる方法はないのか」とか「ご近所様に迷惑をかけたくないな…」そんな不安が頭をよぎっていないでしょうか。
そんなあなたのために、ここでは実際の事例を基に、空き家の雑草対策!放置して迷惑かけて苦情が!トラブルを防ぐ4つの方法についてお伝えします。
空き家の雑草対策の事例
今回ご紹介するのは、奈良県香芝市にお住まいの、空き家の雑草対策をして、管理をしなくてよくなるようになったT様のお話です。
T様のご実家が空き家となっていて、毎年生え茂る雑草に頭を悩まされていました。
そんな、雑草だらけの空き家のお庭がどのように変身したかというと…
空き家の雑草の悩みと問題点 T様の場合
今回は、空き家をお持ちで雑草に悩まされていた香芝市にお住いのT様のお話です。
T様のご実家は、空き家なのですが管理しに行くだけでも一苦労でどうにかならないものかと思われていました。
「毎年毎年、草取りだけをしに空き家にくるのがもうウンザリしていて…もう体力的にも草刈りだけしに行くは嫌だ…」という思いを持たれていました。
私達西原造園が空き家の雑草対策の工事を行った後、T様からの次のようなお声を頂いているのでご紹介します。
空き家の雑草対策を行ったT様のお声
「荒れ放題だった実家の庭を、どうしようか悩んでいた時、インターネットで西原造園さんを知り、早速連絡を取りました。すぐに相談の日時を決めて、丁寧に説明をして頂いて、色々なパターンの見積もりを持って来て頂きました。納得して工事に取り掛かって頂いた結果、見違えるほど素敵な庭に生まれ変わりました。度の方も感じが良くなんでも言いやすい雰囲気でお願いして本当によかったと思います。」
では、実際にK様邸ではどのような、空き家の雑草対策を行ったのか?
次に、空き家の雑草対策での注意点やポイントを解説しながら、K様邸の施工事例をも踏まえて、空き家の雑草対策のポイントについてお伝え、していきますね。
空き家の雑草を放置すると、どんな近隣トラブルになる?法律は?
空家等対策特別措置法で「特定空き家」に認定される恐れがある
わざとではないものの現実に管理が行き届かない場合、放っておくと大変で面倒な事態が発生する可能性もあります。
それは何かというと、「特定空き家に認定される場合がある」という事です。
特定空き家とはどういうことかというと、空き家等対策特別措置法において、空き家のうち特に取り扱いが厳しいとされた空き家のことを指します。
例えば国土交通省のによると空家等対策の推進に関する特別措置法によると
- そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態
- その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
- 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
このような状態であると認められる空き家の事を指します。
特定空き家と認定された場合には所有者に適切な対応を求める為に、自治体からの指導や勧告などが行われます。
それに従わない場合には、固定資産税の優遇措置が適用されなくなったりします。すると、「住宅用地の特例措置」の対象から外されます。
これはどういう事かというと、「土地に家が建っていると、200平方メートルまでの敷地なら、固定資産税が6分の1に軽減できるよ」という軽減措置があります。
特定空き家に指定されると、この軽減措置が認められなくなるわけです。
つまり、今まで支払っていた分の6倍固定資産税がかかってしまう可能性があるという事です。
このように、勧告が行われることで固定資産税の優遇措置が適用されなくなる為、税負担がかなり重くなってしまいます。
また、市町村長の命令に違反した場合は最大で50万円以下の過料が課せられます。
また、多くの自治体で空き家や空き地の雑草対策に関する条例が制定されています。
例えば、奈良県大和高田市の「大和高田市内の空き地に繁茂した雑草の除去に関する条例」や、三重県名張市の「名張市あき地の雑草等の除去に関する条例」や、大阪府伊丹市の「伊丹市環境保全条例」などが挙げられます。
この特定空き家の指定は適切な対応を取ることで指定取り消しをしてもらうことが可能ですが、そもそも特定空き家に認定されないようにしたり、自治体からの指導や勧告をされないように、事前に対策をとっておく事が重要です。
T様の場合は、ご自身でお庭の管理をしておられたので、「特定空き家」には認定されていませんでした。
空き家の雑草が迷惑で苦情がくる
空き家の状態を長期間継続して適切な管理を行わないと雑草が生い茂ることとなります。
そのまま放置することで建物の景観を損うだけではなく、「ウチの家に雑草が侵入してきているんだけど!!」とか、「蜂の巣が作られているから、どうにかしてよ!」など近隣住民とのトラブル発生の原因にもなります。
人の出入りがない建物と分かると、見知らぬ人が侵入して勝手に果樹を取っていったり、家に嫌がらせをされる事もあります。
また、泥棒などが入ると、防犯という観点からも近隣住民への不安感を増幅させてしまいます。
T様のお家の場合は、ご自宅が近所にあり、ご自身で管理されやすい状況だったので、ご近所に迷惑をかけるようなことはなかったそうです。
とはいえ、植木を植えている量が多く、伸び茂るとお隣に迷惑をかけるのではないか?というご心配も持たれていました。
建物が老朽化する
雑草を手入れせずに放置することで生い茂った雑草や草木は、建物の老朽化に拍車をかける原因となります。
雑草が生い茂ることで空気の流れが悪くなり、日本特有の高温多湿な気候と相まって建物にダメージを与えてしまいます。
例えば、湿気で外壁や基礎などの腐食が起こりやすくなります。
また、イネ科の雑草などの成長すると高くなる雑草などの影響で、基礎の換気口を雑草が覆ってしまうと、換気ができなくなり、基礎の中に湿気が溜まってしまいます。
建物内部の床下の湿気が上がることで、シロアリが発生してしまうことにもなりかねません。
後からシロアリ駆除を行う事もできますが、余計な駆除費用が大きな負担となってしまう場合もあります。
また、シロアリに気付いた時には、時すでに遅しという場合が多く、耐震性が著しく低下し、最悪の場合地震で倒壊するという事にもなりかねません。
T様邸の場合は、管理をされえおられたので、建物に影響はありませんでした。
害虫や害獣による被害
雑草が生い茂ることで近隣住民からの被害の声で多く聞かれるのが、害虫や害獣による被害です。
ゴキブリやムカデや蜂などが近隣住民への建物に影響を与えたりネズミによる害獣被害も大きく、建物に住み着いて騒音やフン害や建物の柱や断熱材をかじることによる被害も想定されます。
また、蜂が巣を作って、近隣のお子様が刺される被害が出る可能性もあります。ご自身が管理する場合でも、雑草が生い茂っていると近くに巣がある事に気付かずに刺されてしまう事もあります。
そうなると、アナフィラキシーショックの心配などがでてきます。
またハクビシンなども都会であっても発見されるケースもあり、駆除をするとなった場合に大きな費用を負担することになります。
T様のお家では、作業中にダンゴムシやムカデがいましたが、大きな被害を被ってはいませんでした。
とはえい、お庭に池があったため蚊の巣窟になりやすい状態でした。
不審者や不法侵入者による盗難
空き家で、近隣住民が危惧する最大の不安が、不審者や不法侵入者による盗難です。
雑草が生い茂り建物の中がよく見えない状態となることで不審者が建物内に侵入しても見つかりにくく、不法侵入者が住み着いてしまうケースもあります。
建物に入り込んだ不法侵入者による盗難はもちろん、近隣住民の家への被害に繋がる場合もあります。
最近頻発しているオレオレ詐欺の拠点に使用される恐れもあり、犯罪リスクを防ぐ対策が必要です。
また、子供が空き家に勝手に侵入して怪我をすると、空き家の持ち主に対して苦情を言われる可能性もあります。
T様のお庭の場合は、幸い空き巣には入られずにすんでいました。これも、比較的、お庭の管理が行き届いていたからだと思います。
ドロボウなどの被害を受けないためにも、事前に空き家の雑草対策をしておく事で、被害を防ぐことができます。
空き家の雑草対策で苦情を防ぐ4つの方法
これまでに、空き家の雑草を放置するとどのようなデメリットが発生するのかをお伝えしました。次に、空き家の雑草対策について、効果的な方法を紹介します。
防草シートと砂利を敷く
防草シートとは、雑草の発生を防止するために地面に敷くシートのことです。
防草シートは日光を遮ることで、雑草の種が発芽しにくくなるため、地面から雑草が生えにくくなります。
とはいえ、防草シートは紫外線に弱いため、長期間使用すると劣化し、破れたり、捲れていったり、風で飛んでいったりすることがあります。
特に、劣化で破れてしまうと、そこから雑草が生え茂ってきます。
また、破れた箇所は土がむき出しになり、雨が降ると破れた箇所から土が流出してきて、防草シートの上に土が溜まります。すると、防草シートの上に溜まった土から雑草が生えてきます。
そこで、防草シートの劣化を防ぐために、シートの上に砂利を撒きます。
砂利を撒くことで、防草シートを紫外線から防ぐことが可能です。そうすることで、例えばザバーン防草シートなどは、半永久的に使用することが可能になります。
注意点として、砂利はどんな砂利でも良いわけではありません。砂利に細かな砂や土が付着している場合があります。
砂利が雨に打たれると、砂利に付着した細かな砂や土は防草シートの上に溜まります。溜まった砂や土から雑草が生えてくるので、比較的砂や土がついていない砂利を選ぶようにしましょう。
T様邸ではどんな雑草対策を行ったかというと、防草シートと砂利です。費用的にも、効果的な面でも適切と判断して頂いたからです。
また、私達、奈良県の造園業者「西原造園」では、砂や土の付着がすくない砂利を取り扱っており、T様にそのことをご説明したところ、採用して頂けました。
T様邸では、防草シートと砂利で雑草対策を行いました
実際のT様邸での施工の様子をお伝えします。
T様邸ではお庭全体を草刈りをした後、雑草の根っこと土を取る為にお庭全体の土を掘りました。
こうすることで草が防草シートを突き破ったりなどといったことも減るので、防草効果を高める事が出来ます。
土を掘ってからは整地整形という作業を行います。この作業でゲリラ豪雨が降った時でも雨水の排水をとれるよう地面に勾配を付けて土の高さを合わせていきます。
T様のお家は階段があるお家でしたので掘った土の搬出や砂利を入れるのも大変な作業となりましたが、何とかお庭全体に砂利を入れる事ができました。
固まる土を敷く
空き家の雑草対策では、土や砂などの天然素材にセメントを混ぜて締め固める、土系舗装の一種である固まる土を敷くことも有効です。
ネット通販やホームセンターでも簡単に手に入り、自分で施工できる気軽さで人気があります。
固まる土を袋から出して、軽く締固め、水をかけるだけで雑草対策が可能です。
とはいえ、効果を発揮させるには、先に地面の土を鋤取り、雑草の株を除去しておくことが重要です。
というのは、固まる土は必ずと言っていいほどクラック(亀裂)が発生します。その亀裂から、光を求めて下から雑草が生えてきます。
また、固まる土は強度は期待できないので、毎日歩く場所や、駐車場には不向きです。
普段立ち入らない、植栽や植木の下や、勝手口付近の通路などに敷き詰めると良いでしょう。
T様邸ではありませんが、実際に植木の周りに施工した様子がこちらです。
そのほか、北側で湿気が多い場所に固まる土を敷くと、とても劣化しやすいので、なるべく南側など、日当たりが良く、水はけの良い場所に固まる土を撒くとよいでしょう。
写真は北側に固まる土を撒いた後に、劣化したので、補修を行っている写真です。
固まる土に関しては次の記事を参考にして下さい。
除草剤を撒く
費用をかけずに、手っ取り早く空き家の雑草対策をする方法としては、除草剤を撒くことが有効です。
空き家の場合、「誰も庭を使わない」という事が多いので、ガーデニングをする事もないのではないでしょうか?
だれも使わない、愛でてもいない場合は、除草剤を使うと手早く楽に、雑草対策が行え、長期間放置することが可能です。
とはいえ、長期間除草剤の効果を発揮させるにはコツがあります。そのコツは次の記事を参考にして下さい。
植木は伐採・抜根する
空き家は雑草以外にも、植木が生えていますよね。
植木を放置していると、枝葉が伸び茂り、雑草以上に近隣に迷惑をかけたり、トラブルの原因になります。
そこで、伐採をしようと、ホームセンターでノコギリを買ってきて、一生懸命植木を伐採しました。
「よしこれでもう大丈夫だろう」と思ったのもつかの間、翌年に切り株から新たな枝が生えてきます。
「え!?結局、植木を切り続けないといけないの?」なんて事にもなります。
そこで、不要な植木は、伐採と同時に根っこまで抜いてしまう事がお勧めです。
とはいえ、植木の抜根はプロでも大変な作業です。
なのでDIYでする場合は、切り株に除草剤の原液をかけて、数年放置して、完全に枯らせて、腐らせるととても抜きやすくなります。
とはえい、植木が腐るまで、細い植木だと半年から1年、幹回りが太いものだと2年~5年はかかることがあります。
T様邸の場合は、思い入れのあるお庭でしたので、伐採や抜根は行いませんでした。
遠方にお住まいで、管理に行くことが困難な場合、伐採と抜根をしておくと、管理が非常に楽になります。
やってはいけない空き家の雑草対策。グランドカバーは植えちゃだめ!
空き家の雑草対策で、やってはいけないことがあります。それはグランドカバーを、植えてしまうことです。
グランドカバーはその名の通り地を這うように広がる、繁殖力の強い多年草です。
他の雑草が生えてこれないぐらい繁殖力が強いものが、グランドカバーです。
特に、イワダレソウ(クラピア・リピア)などは非常に繁殖力が強く、環境省でも「生態系被害防止外来種リスト」にも名を連ねています。
最悪の場合、ブロック塀を超えて、道路にも繁殖していくので、こまめに管理が出来ない空き家に植えてしまうと、お隣の住人の敷地にまで広がってしまいます。
悲惨な結果になる場合もあるので、空き家にグランドカバー使って雑草対策をすることはお勧めできません。
空き家の草刈り・草むしりを楽にする方法
空き家の草刈り・草むしりの回数を減らす方法
ただ闇雲に伸びたから草刈りや草刈りをしても疲労感が増すばかりで、あまり効果がありません。
重要なのはタイミングで雑草の生長周期に合わせて行うことで、年間に行う回数そのものを減らすことが出来ます。
除草シートなどを上手に使用することで、回数を減らすことは可能です。
空き家の草刈り・草むしりは年何回すればよい?
実際に草刈りや草むしりは年に何回行えばいいのかというと、雑草の生長サイクルに合わせて行うとよいでしょう。
例えば、
- 6月から7月の草が生い茂る前
- 9月から10月の雑草の生長のスピードが落ちる時期
- 11月から12月の雑草が枯れてしまう時期に
行うと新しい草の生長を抑えることが出来ます。
また、6月から7月の草刈の後と、9月から10月の草刈の後に、液体の除草剤を撒くと、雑草はさらに生えにくくなり、管理が非常に楽になり、年2回で済む場合もあります。
うまく除草剤を使えば、草刈を不要にして除草剤だけで雑草対策を行うことが出来るようになります。
ポイントは、草刈りを行った後に「液体の」除草剤を撒くことです。
除草剤については次の記事を参考にしてください。
抜いた草をどうする?
抜いた草はゴミ袋に入れて燃えるゴミの日に出すのが、基本的には正しい処理方法です。
ですが、空き家の場合、雑草は大量に出るため、ごみ袋に入れて処理するのも一苦労です。
そこで、草マルチを行う事で処理の手間が省けます。
草マルチとは何なのかとというと、雑草を利用して地面を覆う事で、光合成をさせないようにして、次に生えてくる雑草を抑制するという方法です。
こうすることで、次の雑草が生えにくくなると同時に、雑草の処理の手間も省けます。
とはいえ、防草シートのような強い雑草対策の効果は得られないので、「ゴミ袋に入れなくて良いなら、ま~いいか」程度に思っておいた方が良いでしょう。
とはいえ、草マルチは虫の棲家にもなるので、お隣さんが家庭菜園をしておられる場合などは迷惑が掛かってしまう事もあるので注意しましょう。
空き家の雑草対策について、業者に依頼する前に知っておきたいこと
奈良県にお住いの方へ
あなたが奈良県にお住いの方であれば、次のような経験がないでしょうか?
「ネットで検索して色々情報を調べたけど、自分のお庭の場合、どの方法が適しているのか分らない…」
「調べすぎてどうすれば良いのか分からなくなって、考える事がだんだん面倒になってきた…」
そう思っていませんか?
そこで、造園・外構業者さんにお願いしようと考えてはいるけど、、、
「ネットの情報だけでその業者さんを信用していいのか不安だ…」
「ポータルサイトや一括見積りサイトや地元の業者さんのホームページを見たけど、業者さんの対応が悪かったら嫌だな…」
「結局、工事金額はいくらかかるの?」
そう思っていませんか?
これらが分からないと、いくらお庭の問題を解決したくても、不安感から二の足を踏んでしまっていて、ずっと困ったまま過ごさざるを得なくなってしまいますよね。
そこで、もしあなたが奈良県にお住いの方なら、私たち「西原造園の無料相談」がお役に立てるかもしれません。
毎月5名限定なので、今すぐ次のボタンをクリックして詳細を確認してみてください。
今月はあと1名
お問合せフォーム受付時間:24時間 年中無休
遠方にお住まいで奈良県に空き家をお持ちの方へ
西原造園では、遠方にお住いの方でも、お互いの顔を見ながらオンラインで、zoomやLINE通話などを用いて無料相談をお受けいただけます。
ご遠方にお住いの方でも、ご遠慮なくご相談下さい。
まとめ
今回は、T様の事例をもとに空き家の雑草対策についてお伝えしました。
雑草は、家の外観だけでなく構造的な問題を引き起こすこともあります。
この記事では、空き家の雑草対策に効果的な方法をいくつか紹介しました。
適切な手入れや予防策を実行することで、空き家周辺の雑草問題を最小限に抑え、長期的なメンテナンス負担を軽減することができます。
これらの対策を適切に実行することで、空き家の価値を維持し、将来的な活用や売却にもつながるでしょう。